地方の学生は就活で不利か?地方学生が実際に就活して感じたこと

東京や大阪に本社がある大企業に就職したいけど地方学生だと難しい?

地方学生は就活で不利って聞くけど実際どうなのか知りたい。

こんな疑問に答えます。

まず、結論から言うと世間で言われるほど不利は感じなかったです。駅弁大学の文系生徒でもしっかり対策さえしてれば結果的に外資IT、コンサルや大手企業の全国型総合職の内々定を合計で10社もらえました。

就活は情報戦で都会に近ければ近いほど有利と言いますが、早慶や関関同立といった有力な私大、横国や筑波、神戸などの旧帝レベルの国立大が都会に近いためにそう言われているだけであり、コロナでオンライン化が進んだ現在では世間で言われているほど差は感じませんでした。

地方学生について

まず、地方学生と言っても通っている大学で大きくレベル感が違うと思うので、地方学生のレベルについてあくまで自分なりに分類してみます。

旧帝大レベル

北海道大学・東北大学・九州大学の旧帝国大学が該当します。小樽商科大や九州工業大など地理的に近い国立大もこのグループに該当するという人もいますが、それらの大学はあくまで上位国公立であり、旧帝大とは規模や実績において全くレベル感が違うためあくまで旧帝のみが該当すると考えています。

旧帝大は大手企業のOB・OGを多数輩出しており、学校独自の説明会が開催されリクルーターがついたり、大規模な就活イベントも五大都市で開催されるため地方にいながら東京や大阪の有名大学と同じレベルで就職活動が可能だと感じています。

上位国公立大

広島大学、岡山大学、金沢大学、熊本大学、国際教養大学などのいわゆる地方大学の中でも難関大学に位置づけされる大学がこのグループに該当すると思います。また、先ほど挙げた小樽商科大学や九州工業大学など地方旧帝落ちの学生が進学する国立大学も入って来るでしょう。

これらの大学の就職先を見ると、関関同立やMARCHレベルの大手企業への就職実績があり、立地以外で不利を感じることはあまりないかと思います。

駅弁大学やその他公立大

いわゆる駅弁大学です。

就職実績で大手の総合職がないためOB・OG訪問などは基本的にあきらめた方がいいです。

大学で開催される企業説明会では地元企業や大手のエリア・地方総合職といった転勤がないタイプの職種が多く、大規模な就活イベントに参加するのも最寄りの五大都市まで出なければいけません。

ただ、学歴フィルターに関してはMARCH程度までなら足切りされることはあまりないので立地以外特に不利は感じませんでした。

世間で言われる地方の就活格差と現実

ただ、就活サイトなどでは依然地方大学は都会の大学に比べて非常に格差が大きいと言われているのでよく言われる格差と地方学生が感じた実際のリアルについてお伝えします。

情報格差

地方学生の就活で一番挙げられる格差が情報格差です。東京や大阪には企業の本社が多くあり、地方に比べて情報の格差が激しく地方学生は不利だと言われます。

まず、説明会等は確かに地方で開催されることは少ないですが、コロナの影響で外資就活ドットコムやマイナビなどの大手就活サイトを経由した説明会が充実しており、それらに出席することで説明会参加実績も登録されるため特に不利に感じたことはありません。

ただ、地方大学は大手に内定をもらった先輩が少ないor全くいないため、先輩から就活のアドバイスをもらうということに関しては不利かなと思います。ワンキャリアやユニスタイルなどの情報サイトを見ることである程度はカバーできますが、都会の学生は生の声を聴けるというアドバンテージやはりあります。

機会格差

大規模な就活イベントやサマーインターンへの参加の格差です。ここに関しては割と格差を実感しました。

大規模な就活イベントは札幌、仙台、福岡など大きな都市でしか開催されず、地方学生はお金と時間をかけて参加しなければいけません。

また、短期のサマーインターンなどへの参加も都会の学生と比べると非常に参加ハードルが高いかなと思います。最近では大企業も内定直結のインターンを行っているので、大企業への早期内定を狙うのは地方学生は特に難しいと思います。

環境格差

特に駅弁大学では、教師・地銀・地元で有名な中小企業・大企業の地方職などが多くの学生が目指す就職先であり、大企業の総合職を狙っている人はほとんどいません。そのため都会への就職を目指すのは少数派であり就活へ臨む環境という点で格差があると感じました。

また、大企業の就職実績がないためにOB・OG訪問を行うのがほぼ不可能でありそういった点でも不利になります。

お金の格差

地方学生は交通費などの面において不利であると言われています。

しかし、現在では1次~2次面接は基本的にオンラインで行われており、本社に行く必要のある最終面接や最終の一個前の面接については、企業側が全額負担してくれるため実際には自宅~空港、空港~本社までの数千円くらいしか実費で出す必要はありません。

ただ、最終面接では宿泊費は出ないので6月は毎日のように飛行機で往復しており体力的にはしんどかった記憶があります。

終わりに

実際に就活してみて駅弁大学から大手企業への就活格差は世間で言われているほどないと感じました。

地方の大学からでも大手企業の内定は現実的に目指せるレベルなので、地方だからと諦めずチャレンジしてみてほしいと思います。

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